LGBTQ+に関する用語をわかりやすく解説していると、韓国で話題となっている「YOUTUBER JLIPS(마성의 게이)」さんのブログ。 これをご本人の許諾のもと日本語に翻訳し、日本のみなさんにもお届けします!

講座一覧を見る:https://tokyorainbowpride.com/magazine/rensai/lgbtqword/

日本のみなさん、こんにちは。
YOUTUBER JLIPS(마성의 게이)です。

私の性別は「これ」のようだけど、100%確信は持てなくて、
「これ」だと言うには違うようで、
「これ」ではないと言うには合っているようで...。

このような曖昧で気がかりな場合がありますよね〜。

 

(私もそうです!)

この「魔性のゲイ」が、そんな方のための用語を持ってきました!

 


■ Demi

「半分(half)」または「部分的な(partial)」を意味します。

demi+ gender(デミジェンダー)
特定のジェンダー、もしくはジェンダーそのものを部分的にだけ感じます。

demi+ girl(デミガール)
部分的にだけ、女性と感じます。

demi+ boy(デミボーイ)
部分的にだけ、男性と感じます。

 


demigender flag

デミジェンダー(demigender)とは、特定のジェンダー、もしくはジェンダーそのものを部分的にだけ感じることです。
分かりやすく解説しましょう。

例1)
Aさんは、「女性」というジェンダーを主に感じている。
しかし、自分が100%女性だという確信は持てない。
すなわち、
「女性だ」と言うにも曖昧で、
「女性ではない」と言うにも曖昧である。

→特定のジェンダーを部分的に感じる、デミジェンダーです。

例2)
Bさんは、「アンドロジン(androgyne)」というジェンダーを主に感じている。
しかし、自分が100%アンドロジンだという確信は持てない。
すなわち、
「アンドロジンだ」と言うにも曖昧で、
「アンドロジンではない」と言うにも曖昧である。

→特定のジェンダーを部分的に感じる、デミジェンダーです。

例3)
Cさんは、特定のジェンダー以前に、ジェンダーという概念そのものが本人にとっては少しぼやけている。
ジェンダーが感じられることが95%、ジェンダーが感じられないこと(genderless)が5%で存在する。

→ジェンダーそのものを部分的に感じる、デミジェンダーです。

 


demigirl flag

デミガール(demigirl)とは、おおむね、女性(girl)だと感じるが、
完全に女性だとは感じない性自認です。
つまり、「ほぼ」女性と言えるでしょう。

上記(デミジェンダー)の解説で、最初に挙げた例がありましたよね?

例)
Aさんは、「女性」というジェンダーを主に感じている。
しかし、自分が100%女性だという確信は持てない。
すなわち、
「女性だ」と言うにも曖昧で、
「女性ではない」と言うにも曖昧である。

→「女性」を部分的に感じる、デミガール(demigirl)です。

指定性別(assigned sex)が女性でも男性でもインターセックスでも、それは重要ではありません。
生まれたときに男性に指定されても、デミガール(demigirl)である場合はあります。
※指定性別:生まれたときに、生殖器など生物学的な要因によって割り当てられた性別。

 


demiboy flag

同様に、デミボーイ(demiboy)とは、おおむね男性(boy)だと感じるが、
完全に男性だとは感じない性自認です。
つまり、「ほぼ」男性と言えるでしょう。

例)
Dさんは、「男性」というジェンダーを主に感じている。
しかし、自分が100%男性だという確信は持てない。
すなわち、
「男性だ」と言うにも曖昧で、
「男性ではない」と言うにも曖昧である。

→「男性」を部分的に感じる、デミボーイ(demiboy)です。

上記(デミガール)と同様に、生まれたときに女性と指定されても、
デミボーイ(demiboy)である場合はあります。

 


一人の個人において、デミガール(demigirl)またはデミボーイ(demiboy)といった、一つのジェンダーだけを持っている場合もあります。
一方、そのジェンダーが、本人が持っている多くのジェンダーのうち、いずれかの一つである場合もあります。
これはどのジェンダーも同じですが、改めて。

また、ここでの重要なポイントは、
指定性別が女性である人が、男性性(masculinity)を多く備えているからといって、必ずしもデミガール(demigirl)になるわけではありません。
「男性性=男性/女性性=女性」では絶対! 断じて! ありません。
男性性/女性性とは別として、本人が自分のジェンダーをどう思うかが重要なのです。

男性性を多く備えていたとしても、指定性別が女性で、性自認が100%の女性であれば、
その人は、シスジェンダー(cisgender)女性であって、デミガール(demigirl)ではありません。

※性自認(gender identity):その人が自身の性別をどのように認識しているか。こころの性。
※シスジェンダー(cisgender):指定性別(assigned sex)に違和感のない人。

男性性を多く備えても、どうして必ずしも男性だとは言えないか。
女性性を多く備えても、どうして必ずしも女性だとは言えないか。

気になる方は、第8回の講座をお読みになってください。
[第8回]を参照:https://tokyorainbowpride.com/magazine/lgbtqcourse/13902/

 

では、次回の講座で会いましょう♥
ハッピープライド!

※本連載は24回で完結します。各回個別の解説だけでなく、全体を通して、LGBTQ+について、少しでも理解が深まればと考えています。

※LGBTQ+に関する用語や定義等は、新しい研究成果やものの見方、知見によって更新されていくものです。また、考え方や立場などによって見解が異なる場合もあるでしょう。これが「正解」という明確な答えがないことは承知しつつ、なるべく一般的で、できるかぎり新しい見解を取り入れられるよう努めていきたいと思っています。その点、ご理解ください。

原文:YOUTUBER JLIPS(마성의 게이)
JLIPSという名前でユーチューブ活動をしていて、ジェンダーとセクシュアリティに関するブログである마성의 게이を運営している。
( Youtube:http://youtube.com/jlipss / Blog:http://blog.naver.com/queerdigger
日本語訳:on Lee(TRP運営スタッフ)

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