1万人以上がパレードに参加し、20万人以上が来場するTRP2024は、多くの人たちの力によって無事開催することができました。
そんな中で特に欠かせない存在がボランティアの人たちです。当日の運営の現場を支えてくれていたボランティアの人たちがいたからこそ無事実施することができました。
今回は、TRP2024ではどのようなセクションがあって、どんな風にボランティアが活動しているのか、実際にボランティアとして動いてくれた方たちの声を聞いてみました!
TRPボランティアに興味あるけど、どんな仕事があるか詳しく知りたい!という方はぜひ参考にしてください。
今年は8つのセクションでボランティアを募集!
①総合受付セクション
イベント会場入り口にある総合受付での来場者への会場案内が主な業務となり、お客様が会場で一番初めに出会う窓口となります。他にも、備品管理や迷子対応、落とし物の対応、スタッフ用クローク管理、イベント出展者の宅配物発送、チラシ折り込み、ショッパーの配布、呼び込みなど幅広い業務を行います。
TRPは中学生の頃から親と一緒に来ていて、ボランティアは2回目。高校生の時に初めて物販担当で参加して、今回は総合受付を希望しました。大学生のボランティアが多くて、現場は楽しい雰囲気です。私が通っている大学もブース出展しているので、休憩中に遊びに行きました!
②パレードセクション
TRPメインイベントであるプライドパレード。活躍するボランティアさんは約300名です。パレード前日は参加受付業務や準備など、パレード当日は受付に加えてパレード参加者の整列や誘導、整理などパレードを安全に実施するための運営・管理を行います。今年のパレード参加者は15,000人と過去最大人数となりましたが、無事に終えられたのはボランティアの皆さんの支えがあったからです。
ボランティアは初参加。何度もボランティアに参加している人もいて、年齢に関係なく仲良くしてもらえます。最初は緊張していたけど、良い人たちばかり。助け合いながら業務ができるし、とても温かい雰囲気が良いなと思います。
ボランティアは3回目。皆さん良い笑顔でパレードに参加されているので、こちらも元気をもらいます。ボランティアの方々も皆さん良い方ばかりで楽しくやっています(笑)
ボランティアは初参加。普段は専門学校生で、通っている専門学校の先生が毎年TRPのボランティアに参加しているので、それがきっかけです。海外の方と接する機会があったり、音楽を流すためのスピーカーを乗せたパレード用リアカーを引いたり。パレードの途中では沿道の方が手を振ってくれて、とても楽しかったです。お客さまもスタッフも優しい人ばかりです。
③ステージセクション
プライドステージ周りの運営補助業務を担当。客席やバックステージのセキュリティ、観客の誘導や案内、客席のセッティング、出演者の受付・車両誘導、当日の楽屋設営、お弁当や水の用意、メイクなどの準備など、ステージに関わる業務のお手伝いをしていただきます。現場に慣れているベテランのボランティアが多いセクションです。
ボランティアは初参加。人の多さにビックリしつつ、ボランティアをやる意義を感じました。初めてのことばかりですが、皆さん温かくて、分からないことも教えてくれるから心強いです。
去年初めてボランティアに参加して、今年は2回目。以前からLGBTQに興味があったのですが、実際にTRPに関わって感じたのは、若い方の意識がとても高いこと。この雰囲気が世の中に浸透すれば、もっと暮らしやすくなると思うので、変わるきっかけとなってほしいです。ステージセクションは数ヶ月に一度集まりがあるくらいチームワークが良い(笑)多様性というバックボーンがあるから、親や友人に言いづらいLGBTQの話もしやすいし、価値観が共有できるところがいいなと思います。そして何より、演者やお客様に対する敬意と同じように、ボランティアをおまけではなく「TRPをつくる1人」として敬意を示してくれるところが素晴らしい。ボランティアを大切にする姿勢をすごく感じます。
④物販セクション
イベント会場にあるTRP公式ショップのブースで、TRPオフィシャルグッズの販売や、商品案内などの接客、品出し・補充、レジ業務などを担当します。海外からのお客様も多いので、英語が話せるなど多言語対応できる方も活躍しているセクションです。
ボランティアは2回目。前回も物販担当で、去年の雰囲気がすごく良かったのでまた物販を希望しました。今回は呼び込みメインで、いろいろな人と話せたのが楽しかったです。バスケットボールでお客さんとパスしあったり、購入したバンダナをワンちゃんに着けてあげたり、ボランティアの方と話したり。アットホームな感じです。
ボランティアは初参加。レジ担当と、英語が話せるので外国人対応をしています。学生時代にやっていたアパレルでのバイト経験を思い出したのですが、その時は英語の接客のみで。今回初めて日本語と英語のバイリンガル接客をしました。普段は在宅で翻訳の仕事をしていることもあり、以前からバイリンガルという強みを活かして、遊びではなく公共の場で貢献したいと思っていました。だからこそTRPのボランティアはやりがいがあります。
⑤TRPサポーターセクション
このセクションはTRPサポーターを募るセクションです。去年はTRPサポーターの説明やパンフレットの配布、寄付していただいた方へのお礼の提供がメイン業務でしたが、今年から併設してスタンプラリーを開催。2〜3人のチームに分かれて、TRPサポーター募集スポットにてスタンプラリーの説明やルート案内を同時に行っていただきました。
TRPのボランティアは初参加です。実際にやってみて思うのは、来場者の方と話せるのが楽しいですね。先ほども、すごくオープンな雰囲気の家族連れの方と話が弾んだのがとても印象的で……。私たちの業務もポジション移動がありまして、移動先でそのご家族ともう一度会うことができて心がほっこりしました。今回は、初日がボランティアで2日目は働いている企業のパレードに参加します。TRPに関わる方は、ポジティブでオープンな方が多いなと思いました。
⑥会場セクション
年々来場者が増えていく中で、会場内の安全性を確保するには会場セクションを担当するボランティアさんの存在は欠かせません。主な業務は、来場者の道案内や誘導、会場内の整備をはじめ、混み合っているブースの整列、場内の必要な導線を確保する業務がメインです。また、各ブースの意見や希望などをヒアリングすることも。エリアごとに分かれ、2〜3名くらいでポジションを担当します。
初ボランティアですが、タイに留学した時、プライドに一般参加したことがあります。それをきっかけに日本でもプライドがあるか自分で調べてボランティアに参加しました。会場セクションは出展ブースと接する機会が多く、ブースの方と自由に話せる空気感があって楽しいです。
大学のゼミで教授から紹介され、初めてボランティアに参加しました。会場担当は他のセクションより自由度が高いところがいいですね。全てがマニュアルじゃない、自分たちのスタイルで動けるので楽しいです。私は他のセクションも希望を出していたので2日目は物販でした。ラフな感じで楽しいです。
友達の誘いで初めてTRPボランティアに参加。学校に行って帰っての毎日なので、いつもの日常とは違う人とコミュニケーションを取るというのが新鮮。初めましての人と話すのが好きだから、たくさん話しかけてほしいです。
⑦救護セクション
医師や看護師の資格を持つ方、医療・介護分野での経験を持つ方が中心になって活躍。来場者やスタッフ等が体調不良やケガを起こしてしまった際に、救護テントや会場内で初期対応を行います。また、全スタッフ・ボランティアに配布する飲食物の管理も担当。今年は日中の気温が高いこともあって、飲料数によって補充をしたり、スタッフ・ボランティアにお昼休憩、水分補給の呼びかけを行ったりと、運営スタッフの健康面もサポートします。
ボランティア8回目です。医師と看護師の資格がある方を中心にメンバーが構成されているので、参加するたびに顔見知りが増えます(笑)一般の仕事現場でLGBTQの話題は、少し話しにくいと感じてしまうけど、ここなら気を使うこともなく話しやすい。LGBTQとして良い時間を共有できるところがいいなと思います。そして勤務時間が人それぞれ違う医療職は、プライベートで集まるのが難しい仕事。TRPを通じてメンバーと再会できることが嬉しいし、イベントが終わった後の飲みがいつも楽しみです。
ボランティアは3回目。着実にキャリアを積んで参加しているので、去年より成長したと思います。何も無い時はワイワイしている救護セクションですが、救護人が出た瞬間に見事なチームワークを発揮するのがスゴイ。気分が悪くて座り込んでしまった人を発見したらすぐにLINEグループで報告して、人を呼ぶなど対応しています。やる時はやる!遊ぶ時は遊ぶ!メリハリを大切にしているボランティアです。
⑧アンケートセクション
より良い運営を目指して、毎年来場者へのアンケートをお願いしているのがアンケートセクション。来場者にアンケート用紙を配布し、回収する業務がメイン。呼び込みや、来場者からのアンケート記入に関する質問に対応するなど来場者と対話する機会が多いセクションです。
ボランティアは初参加。去年は一般でTRPに参加したのですが、その時にボランティアの方と仲良くなって一緒に行動していました。他社のボランティア活動に比べて、TRPは温かくて気さく。とにかく格別にやさしくて、すごく感動しました。緊張も無く、朝から楽しく業務についています。
実際に参加してくれたボランティアさんの声はどうだったでしょうか?
配属セクションによって異なりますが、イベント当日はシフトを組んで休憩をはさみながら業務を担当しています。休憩中に知り合ったボランティアさん同士で話をしたり、企業ブースを回って会場の雰囲気を楽しむボランティアさんもたくさんいらっしゃいました。
学生から社会人まで幅広い層の人が参加するTRPボランティアは、セクシュアリティに関係なく、多様な性、生き方、幸せのカタチを尊重し、共有し合える場であると思っています。
今年は約270,000人と過去最高の動員数となったTRP2024。無事に開催することができたのは、共にイベントをつくりあげてくれたボランティアの人たちの活動があったからです。
初めての方も過去に経験がある方も、ぜひまた来年のTRPに参加してくれることを心よりお待ちしています!