「変わるまで、あきらめない。」をテーマに、東京レインボーパレード2024が、4月20日(土)、21日(日)で開催。(※ 4月19日(金)は強風の影響により、安全を考慮し中止)
今年はキッズ、ユース向けに新たに誕生した「レインボーステージ」にてステージや体験コーナーが開催されるなど、プライドステージに負けず劣らず盛り上がりを見せました。代々木公園ケヤキ並木に登場したレインボーステージの様子をお届けします!

参加者が手や体を動かす体験プログラムが初登場

今回初の取り組みとなったレインボーステージは、TRPに来場するファミリーやユースに向けた参加型の体験プログラム。ダンスや体操をしたり、メイク体験をしたり、参加者が自分の手や体を動かし、時には想像力を働かせて取り組むワークショップが開催されました。

DAY1はダンスやワークショップなど親子で楽しめるプログラム

20日(土)のレインボーステージでは、KIDS&FAMILY DAYとして、家族連れや子どもたちが参加できるプログラムを中心にイベントが開催。ドラァグクイーンでありパフォーマンスアーティストでもあるマダム・ボンジュール・ジャンジさんが登場し、絵本の読み聞かせやHUGたいそうなど、子どもたちと一緒に楽しみました。他にも、NHK・Eテレで活躍中のミドリーズさんがツバメダンスを披露し、参加者の子供達にダンスレクチャーをするなど、子どもたちの笑顔溢れるイベントに。その中でも特に注目を集めていたのが、体験ワークショップです。3歳〜小学生までの、たくさんの子どもたちが興味を持って参加してくれました。

 

LGBTQ+を象徴する虹をもっと身近に!ねんどで作るレインボースイーツ

LGBTQをもっと身近に感じてほしいという思いから企画された「ねんどでレインボースイーツ&撮影会」は、エデュテイメントアーティストとして活躍中のねんドル岡田ひとみさんと一緒に、ねんどを使ったレインボースイーツを作るというもの。創造性と想像力を育むことを目的として、虹色のドーナツを作っていきます。参加した子どもたちも興味津々。

気持ちのいいフワフワ粘土を使って素敵な作品を作っていく始まりの掛け声は「粘土でミニチュア!クッキング!」。元気に手を上げながら、子どもたちもやる気満々です。

 

「虹は見たことあるかな?」「なぜ虹が見えるのかな?」と子どもたちに問いかけながら、国や地域によって虹の色の数が違うことなど豆知識を交えながら進行。

 

まずはテーブルに用意されていた白い粘土を4等分にして、ひとつひとつに赤、黄、青、赤と青の2色を混ぜて紫、と絵の具をほんの少しだけのせてコネていきます。絵の具の量によって色の出方が変わるということで、子どもたちも真剣な表情で自分好みのカラフルな粘土を作り出していきます。

4つのカラー粘土をテーブルの上に転がしてくっつけたら、ちぎって重ね、コロコロっと丸くすればレインボーカラーの粘土ボールに。ストローを使って穴を開ければドーナツの原型が完成!

「キレイにできた!」「かわいいレインボーがいっぱい!」と会場が笑顔に。仕上げは、白の絵の具とボンドを混ぜたソースとトッピングをして、透明ケースに入れたらレインボードーナッツの出来上がりです。

最初から最後まで自分の力で作る子、ママやパパと一緒にがんばってくれた子、個性あふれる粘土のミニチュアレインボードーナツ作りとなりました。子どもたちはもちろん、親子で一緒に盛り上がるワークショップとなりました。

 

フォトジェニックな虹を制作!背中に背負える「虹の羽」を作ろう

2つ目の親子向けワークショップは、背中に背負えるレインボーの羽を作る体験コーナー。テーブルに準備された黒縁の型に、好きな色のセロハンをノリで自由に貼りつけていきます。

色見本を参考にしながら作る子もいれば、自分の世界観で色を重ねていく子、ゆっくり丁寧に貼り付ける子……と、子どもたちの個性が光るプログラムとなりました。子どもたちだけでなく、一緒に手伝っていたママやパパもいつしか真剣な表情に。親子で一緒に虹の羽を作る姿がとても楽しそうでした。

虹の羽ができたら黒テープで縁を固定させ、背負えるように肩紐用のゴムを付けて完成です!太陽の光に当たるとステンレスのようにキラキラ光るのがポイント。プライドパレードはもちろん、TRPのイベントにピッタリなレインボーアイテムが完成、バッチリ写真映えしていました。

 

 

 

DAY2は著名人のトークショーやメイク体験など若者向けのプログラムが充実

21日(日)はYOUTH DAYとして、10代・20代に向けたプログラムを中心に進行。セクシュアリティやジェンダー、多様性について本音で語り合うNHK番組「虹クロ」のトークショーでは、ゲストにアーティストの與真司郎さんを招き、虹クロファミリーのパパラピーズじんじんさん、みたらし加奈さんと一緒に「虹クロ流!自分らしいファッション」を語っていただきました。他にも、れん&モンキー&らーの手話夫婦漫才や、KAHOAIRI(かほあいり)さんと田中史緒里さんによる仕事をテーマにしたトーク「LGBTQ+と仕事〜自分らしく働くとは〜」、午前0時のプリンセスのトークなど、ユースに向けたプログラムを展開。若い世代はもちろん、子どもから大人まで幅広い世代の方たちがレインボーステージに参加し、賑わいを見せました。

 

 

プロのメイクで大変身!メイク体験コーナー

DAY2のレインボーステージで多くのユースたちが足を運んでくれたのが、コスメを自由に試すことができる「GIVENCHYビューティー」コーナーと、プロのメイクアップアーティストによる「ジェンダーレスメイク体験」が楽しめるプログラム。

 

 

「GIVENCHY」ビューティーコスメでは、コスメを自由にお試しできるセルフメイクコーナーが登場。Riruuna 代表 コスメ・メイク講師の莉菜さんが自分に合う色やアイテムの使い方のアドバイザーとして参加しました。友達同士でメイクをし合うなど、自由な雰囲気を楽しむ参加者の姿も。メイクアップを体験した人に感想を聞いてみると「カラフルで楽しいメイク体験でした」とのこと。初メイクという男性参加者も、メイクがより身近に感じたと話してくれました。

「ジェンダーレスメイク体験」では、「DIOR」「MAKE UP FOR EVER」「GUERLAIN」のメイクアップアーティストによるジェンダーレスをテーマにしたメイク体験ができるということで、イベント開始前から参加希望者の長い列ができるという人気ぶり。ユースだけでなくキッズたちも興味津々で、ジェンダー、年齢関係なくメイクアップ体験をしてもらいました。

今まで挑戦したことがない派手なメイクをリクエストしたりと、鏡を前に自分の顔が変わっていく様子に参加者たちは目が釘付けに。

実際にメイク体験した方にお話をうかがってみると、「普段はメイクをしないので不安や緊張もありましたが、キレイになって自分に自信を持てるようになりました!」「自分では絶対に選ばない青のアイシャドウが意外と良くて、新しい発見になりました。」と、笑顔で答えてくれました。

2日間にわたり、大盛況だったレインボーステージ。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。来年もご期待ください。